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京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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歯医者で口内炎の治療はできる?治療法や予防法を詳しく解説!

こんにちは。京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

口内炎が痛い女性

口内炎ができると食事や会話が苦痛になり、今すぐに何とかしたいと思うでしょう。口の中で発症しているものの、歯とは関係ないので歯医者を受診していいのか悩む方も多いです。

本記事では、歯医者で口内炎の治療ができるかどうかについてくわしく解説します。また、口内炎の治療方法や予防法についても解説するため、口内炎が辛いという方はぜひ参考にしてみてください。

口内炎とは?

口内炎ができた人

口内炎とは口の中で起こる炎症のことです。舌、歯茎、頬の内側、のどの奥など口の中のあらゆるところにできます。

形状は小さな白い円形のもの、赤く腫れるもの、潰瘍を引き起こすものなどさまざまで、大きさも1mm程度の小さいものや1cm大ほどのものもあります。

口内炎と口腔がんの見分け方

口内炎と似た病気に口腔がんがあります。見た目はとても似ているため見分けがつきにくいですが、口内炎の場合は放置しておいても2週間程度で完治します。2週間以上たっても口内炎が治らないという場合には、口内炎ではなく口腔がんかもしれません。

また、口内炎は一度治ればしばらく発症しないことが多いですが、口腔がんの場合は繰り返し発症します。これらに当てはまる場合は口腔がんの可能性があるため、なるべく早く医療機関へ相談しましょう。

口内炎の種類

口内炎が痛い人

口内炎は5種類に分けられます。ここでは、口内炎の種類ごとに原因や症状について解説します。

アフタ性口内炎

口内炎の中で最も多いのがアフタ性口内炎です。直径3~5mmのアフタと呼ばれる白い円形の口内炎ができます。

周囲が赤く腫れた状態になるため、周囲の粘膜との境目がはっきりしている点が特徴です。1つだけでなく小さいものが数個群がってできることもあります。食べ物や飲み物がしみたり強い痛みを感じたりするほか、重症になると出血します。

アフタ性口内炎の原因ははっきりとわかっていません。ストレスや疲れ、睡眠不足や栄養不足による免疫力の低下が有力とされています。

カタル性口内炎

口の中にできた傷から発症する口内炎で、外傷性口内炎といわれることもあります。誤って口の中を噛んだり矯正器具などが当たったり、虫歯によって歯の形が変わったところが粘膜に刺さったりしてできた傷から、細菌が繁殖して炎症が起こって発症します。

周囲が赤く腫れ、白い膜で覆われた状態になることが特徴で、口内炎の境目がはっきりしません。口の中に灼熱感を覚えたり、口臭が出たり、すっぱいものや辛いものを食べると痛んだりします。

ウイルス性口内炎

ウイルスや細菌の繁殖によって起こる口内炎です。ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎などが該当しますが、特に多いのがヘルペス性口内炎といわれています。ヘルペス性口内炎は、一度発症するとウイルスが体内に潜伏するため繰り返す傾向があります。

ウイルス性口内炎は、口内炎を発症する前に高熱や倦怠感などの症状があらわれ、そのあとに小さな水ぶくれができ、この水ぶくれが割れて潰瘍が残ります。ほかの口内炎は人にうつることはありませんがウイルス性口内炎は唾液から人に感染する危険性が高いです。

口内炎を発症しているときは、食器やタオルの使いまわしに注意が必要です。

アレルギー性口内炎

アレルギーによって起こる口内炎です。アフタ性口内炎と同様に白い潰瘍ができ、周囲は赤く腫れて痛みを伴います。

アフタ性口内炎との違いは、口内炎を引き起こしている物質を取り除かない限り口内炎が改善しないという点です。口内炎を引き起こす原因物質は果物や野菜、薬剤のほか、入れ歯や銀歯の金属も挙げられます。

ニコチン性口内炎

愛煙家に多く、たばこの熱やたばこに含まれる発がん性物質が口腔粘膜を刺激して発症します。口の中の粘膜が厚くなって白く変色し、一部に赤い斑点ができます。痛みはほとんどありません。

歯医者で口内炎の治療はできる?

歯医者で口内炎の治療はできるのか考える人

口内炎は歯医者で治療できます。放置していても治る可能性は高いですが、少しでも早く治したいのであれば歯医者で速やかに治療したほうがいいでしょう。

歯医者では、口内炎全般の治療が可能です。とくに矯正装置や虫歯が原因となる外傷性口内炎や、銀歯や入れ歯などの金属が原因となっている可能性が高いアレルギー性口内炎の場合は、歯医者で治療をしたほうが早期の改善が期待できます。

歯医者では口内炎をどのように治療する?

口内炎の治療

歯医者で口内炎の治療をおこなうときには、おもに3つの方法があります。歯医者でおこなう治療は、次の通りです。

薬物治療

薬物治療でまず使われるのがステロイド薬です。どの口内炎に対しても使えますが、とくにアフタ性口内炎に対してはステロイド薬の使用が選択されます。

ステロイド薬は塗布するタイプと貼付するタイプがありますが、歯科医院では処方のみしてもらって自分で薬をつけるケースと、歯医者でつけてもらえるケースがあります。

薬剤を使用することで痛みや違和感などの症状の早期緩和を目指せますが、口内炎そのものが改善するわけではありません。ほかにもビタミン剤や、うがい薬が処方されることもあります。

ウイルス性の口内炎の場合は、ウイルスに対する抗生物質が処方されます。

レーザー治療

レーザー治療では、レーザーを口内炎に当てて炎症が起きている部分を焼き、消炎・鎮痛・殺菌効果を得ます。レーザーを照射して粘膜を焼くことで薄い膜ができるため、治療直後からすぐに痛みが軽減します。

レーザー治療は自費診療となるため、治療費用が高額になることがデメリットでしょう。

歯科器具の調整

入れ歯や矯正装置があっていない結果として外傷性口内炎になっている場合は、歯科器具を調整して口腔粘膜に器具が当たらないようにします。また、義歯の金具や銀歯が原因でアレルギー性口内炎を発症している場合には、これらの金具を除去し金属以外の診療材料を使います。

口内炎の予防法

口内炎の予防になるビタミン

口内炎を発症すると食事や会話などの日常生活に支障が出るため、できれば発症したくないと思うでしょう。口内炎は予防ができるので、予防方法を解説します。

免疫力を落とさない

口内炎の中でもっとも多いアフタ性口内炎は、免疫力の低下が原因であると考えられています。そのため、免疫力を落とさないように生活しましょう。

特に気をつけたいのが食事と睡眠です。とくにビタミン不足は口内炎を発症させる原因となるため、粘膜の健康維持を助けるビタミンB2・B6・Cは積極的に摂取しましょう。

また、睡眠が不足していると免疫力が低下しやすいので、疲れたときやストレスが溜まるときほどゆっくりと睡眠をとりましょう。

口の中を乾燥させない

口の中が乾燥していると、常在菌などが増殖して口内炎を発症しやすくなります。そのため、口内を乾燥させないようにしましょう。

飲み物で口の中を潤したり、ガムなどで唾液の分泌量を増やしたりしましょう。また、口呼吸の人や口があけっ放しになりやすい人は口の中が乾燥しやすいため、口呼吸のくせを治しましょう。

口呼吸は歯並びが関係している可能性もあるため、歯医者で相談すると改善できるかもしれません。

口の中を清潔にする

口の中が不潔だと細菌が繁殖しやすいです。そのため、歯磨きやフロス、洗口液などを活用して口の中を清潔にしましょう。

ただし、強い力で歯を磨いたり、刺激の強い洗口液を使ったりすると口腔粘膜を傷つける可能性が高いです。柔らかい歯ブラシを使うなど、口腔粘膜を傷つけないように工夫しましょう。

まとめ

口内炎が治った人

口内炎にはさまざまな種類がありますが、どの口内炎であっても歯医者で治療できます。口内炎は放置していても改善が見込めますが、放置している間は痛みが続くので日常生活に支障が出るかもしれません。

口内炎は歯医者で治療をすることで、痛みの早期改善が期待でき、日常生活における苦痛を解消できます。そのため、口内炎が辛いという方はまず歯医者で相談してもよいでしょう。

口内炎の治療を検討されている方は、京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

  奥村 亮司