こんにちは。京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
歯列矯正には主にワイヤー矯正とマウスピース矯正があり、治療法の選択で悩まれる方は少なくありません。特に、マウスピース矯正の一種であるインビザラインとワイヤー矯正のどっちで治療をするか悩まれる方は多いでしょう。
この記事では、インビザラインとワイヤー矯正の特徴とメリット・デメリットについて詳しく解説します。インビザラインとワイヤー矯正の違いをわかりやすく説明していますので、矯正治療の選択でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインの特徴とメリット・デメリット
インビザラインとはマウスピース矯正の一種であり、世界中の方に選ばれている人気の治療法です。透明のマウスピースを1日に20〜22時間以上装着することで歯に矯正力をかけて少しずつ歯を動かす方法です。
インビザラインのメリット
インビザラインの主なメリットは以下の3つです。
- 装置が目立ちにくい
- 取り外しが可能で歯磨きがしやすい
- 違和感や痛みが少ない
それぞれのメリットについて、以下に詳しく解説します。
装置が目立ちにくい
インビザラインでは透明のマウスピースを使用するため、目立ちにくい点が特徴です。矯正治療期間中の見た目を気にされる方は少なくありません。インビザラインであれば、見た目を気にすることなく治療に取り組めます。
取り外しが可能で歯磨きがしやすい
装置は自分で取り外しができるため、歯磨きも通常通りに行えます。フロスなどを使用して歯と歯の間まで丁寧なケアが可能です。口の中を清潔に保てて健康を維持できるでしょう。装置も外して丸ごと洗えます。
違和感や痛みが少ない
インビザラインのマウスピースの厚みは0.5mm程度です。インビザラインのマウスピースは非常に薄いため、装着時の違和感は少ないでしょう。
インビザライン矯正の場合も歯が動くときに痛みを感じることがありますが、ワイヤー矯正のように締め付けられるような痛みはほとんどありません。
インビザラインのデメリット
インビザラインの主なデメリットは、以下の3つです。
- 装着時間を守らなければならない
- マウスピースの管理が必要
- 対応できない症例もある
それぞれのデメリットについて、以下に詳しく解説します。
装着時間を守らなければならない
インビザライン矯正中は1日に20〜22時間マウスピースを装着しなければなりません。装着時間が短いと十分な矯正力をかけられず、計画通りに歯を動かせない可能性があります。治療期間が長引いたり理想通りの治療結果にならなかったりする恐れがあるため注意が必要です。
マウスピースの管理が必要
食事をするときはマウスピースを取り外し、再度装着する前に歯磨きとマウスピースの洗浄をする必要があります。また、マウスピースを装着しない間は紛失しないよう専用のケースに入れて保管しなければなりません。
装置を取り外せることはメリットですが、管理が必要となる点はデメリットといえるでしょう。
対応できない症例もある
インビザラインは以前に比べて適応症例の幅が広がっています。
しかし、歯を大きく動かす必要がある症例や歯が大きくねじれている症例などの場合、インビザラインでは対応できないことがあります。対応できる症例に限りがある点はデメリットといえるでしょう。
ワイヤー矯正の特徴とメリット・デメリット
ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯に矯正力を加える治療法です。昔から用いられてきた治療法であり、治療実績が豊富です。
ワイヤー矯正のメリット
ワイヤー矯正の主なメリットは、以下の3つです。
- 幅広い症例に対応できる
- 装置の管理がいらない
- 選択できる装置が多い
それぞれのメリットについて、以下に詳しく解説します。
幅広い症例に対応できる
ワイヤー矯正は幅広い症例に対応可能です。抜歯が必要な症例や奥歯まで動かす必要がある症例など、インビザラインでは治療が難しい症例もワイヤー矯正であれば対応できる場合があります。
装置の管理がいらない
インビザラインの場合はマウスピースの装着時間を守らなければ歯が十分に動きません。
それに対してワイヤー矯正の場合は、装置が固定式のため、自分で管理をしなくても常に矯正力が加わります。インビザラインと異なり、装置の管理をしなくてもよい点はメリットといえるでしょう。
選択できる装置が多い
ワイヤー矯正の場合、装置の見た目を気にされる方が多いです。
しかし、歯の裏側に装置を接着する裏側矯正や透明なブラケットを選択することでワイヤー矯正であっても見た目に配慮した治療が可能です。
ワイヤー矯正のデメリット
ワイヤー矯正の主なデメリットは、以下の3つです。
- 装置が目立ちやすい
- 違和感をおぼえやすい
- 食事や歯磨きがしにくい
それぞれのデメリットについて、以下に詳しく解説します。
装置が目立ちやすい
一般的なワイヤー矯正の場合、歯の表面にブラケットを装着するため目立ちやすいです。裏側矯正であれば矯正器具が目立ちにくいですが、費用は高額になるでしょう。
違和感をおぼえやすい
ワイヤー矯正の場合、常に歯に装置がついている状態です。矯正装置は凹凸があるため舌や唇、頬粘膜などに装置が当たって違和感をおぼえることがあります。傷がつくことや、口内炎になることも少なくありません。
装置が粘膜に当たって痛い場合は、矯正用ワックスで装置を保護する必要があるでしょう。
食事や歯磨きがしにくい
ワイヤー矯正の場合は装置が常についている状態のため、食事をしたときに食べかすが挟まりやすいです。
また、装置が邪魔になり歯磨きしにくいです。特にブラケットの周りやワイヤーの下に汚れが残りやすく、しっかりとケアをしないと虫歯や歯周病になるリスクが高まります。矯正前と同じように食事や歯磨きができないことにストレスを感じる方もいるかもしれません。
インビザラインとワイヤー矯正の違い
〈インビザラインとワイヤー矯正の比較〉
矯正方法 |
見た目 |
治療期間 |
費用相場 |
---|---|---|---|
インビザライン |
目立ちにくい |
1年半〜3年程度 |
70万〜100万円程度 |
ワイヤー矯正 |
表側矯正の場合は目立ちやすい |
1年半〜3年程度 |
70万〜160万円程度 |
インビザラインとワイヤー矯正の大きな違いは装置の種類です。インビザラインの場合は装置の取り外しが可能ですが、ワイヤー矯正の場合は固定式です。インビザラインは食事や歯磨きがしやすいですが、装着時間や保管など自分で管理する必要があります。
一方で固定式のワイヤー矯正の場合は、装着時間などを自分で管理する必要がありません。
しかし、食事や歯磨きがしづらいというデメリットがあります。治療期間は症例によって異なりますが、インビザラインとワイヤー矯正でそれほど大きな差はありません。費用にも大きな差はないでしょう。
ただし、ワイヤー矯正の場合、裏側矯正などの見た目にこだわった治療法を希望すると高額になりやすいでしょう。
インビザラインとワイヤー矯正はどっちを選ぶ?
インビザラインとワイヤー矯正のどっちで治療をするか悩まれている場合は、まずは歯科医院で相談し、どの方法で治療できるか確認しておきましょう。インビザラインで治療したいけれど、インビザラインでは治療ができないというケースもあるためです。
そして、自分のライフスタイルや性格を考慮して選択することも重要です。矯正治療は数年単位にわたる治療であるため、継続できる方法を選ぶべきです。装置の見た目も含めて、矯正治療に対するモチベーションを維持できる方法を選択しましょう。
インビザラインとワイヤー矯正は併用できる?
インビザラインとワイヤー矯正を併用した治療は可能です。インビザラインだけでは治療が難しい場合も、ワイヤー矯正を併用することで治療ができるようになることもあります。その場合、ワイヤー矯正である程度歯並びを整えてから、インビザラインに移行します。
ただし、治療費は高額になります。費用や治療の流れを十分に確認しておきましょう。
まとめ
インビザラインとワイヤー矯正はどちらも人気がある治療法です。そのため、どっちで治療しようか悩む方も多いでしょう。
インビザラインとワイヤー矯正では装置が異なり、それぞれにメリットとデメリットがあります。歯列矯正は長期間かかる治療であるため、メリット・デメリットをよく理解したうえで選択するといいでしょう。
まずは歯科医院を受診してそれぞれの費用や治療期間を確認し、それぞれのメリットとデメリット、ライフスタイルを考慮して検討してみてください。
歯列矯正を検討されている方は、京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
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奥村 亮司